「服はあるのに、今日着る服がない」というのはよく聞くお悩み。解決するために、新しいアイテムを購入したり身体を変えようとする前に、「着こなし力」に注目してみてはいかがでしょうか。
持っている服を最大限に活用するためのポイントを、ファッションのプロが教えてくれる本『手持ちの服でなんとかなります』(サンマーク出版)が、2022年1月に発売されました。著者は、パーソナルスタイリストの杉山律子(すぎやま・りつこ)さん。
今回、特別に全3回で「着こなしのコツ」を抜粋してお届けします。最終回は、プチプラアイテムを選ぶ時のポイントについて。
ユニクロはS、M、L、3サイズは試着する
ユニクロはXSから3XLなど、細かくサイズが分かれています。
注意しなければならないことは、意外とアイテムごとにサイズ感がバラバラだということ。ある日、私が試着してみたら、トップスはSサイズがちょうどよくて、パンツはMサイズ、スカートはLサイズと、合うサイズがいろいろでした。
同じ一人の人間なのに! もっと言えば、定番のものもシーズンごとにサイズ感が違う気がします。たとえば前シーズンのテーパードパンツはMがよかったのに、今シーズンはSだったり。私の体型は同じでも、です。
とにかく、プチプラブランドで失敗したくなかったら、自分の体型に合った1着を見つけるまで何度でも試着を繰り返すこと。安いものは、つい勢いで買いがちですが、タグの情報だけでレジに直行するのは危険です。
プチプラこそ試着が重要。妥協せずにこだわって選びましょう。
同じ服でもサイズによって見え方がまるで変わります。
最低でも2サイズ、できれば3サイズは試してみてほしいと思います。
「年齢は単なる数字」と言いますが、服のサイズ表示もただの記号です。
よく「去年はMだったのに今年はLになっちゃった」と気にする人がいますが、大切なのは、実際にスタイルがよく見えるかどうか、だけです。
サイズ表示は無視して、ていねいな試着をして厳選しましょう。
試着するときのポイントは、靴を履いて、試着室から出て、正面だけでなく、横、 後ろもしっかりチェックすること。肉感を拾っていないか、「ちょいゆる」のサイズ感か、体型カバーされているか。できれば、写真を撮ってみてください。
プチプラのブランドはサイズ展開が豊富なぶん、たくさんのサイズを試せば、自分の体型をきれいに見せてくれる理想の1着が見つかります。
お金をかけない代わりに時間をかけて! そうすれば必ずいいお金の使い方ができます。
買い足すときのポイントも紹介
『手持ちの服でなんとかなります』(サンマーク出版)。好評発売中。1,540円(10%税込み)